政府が一億総活躍社会を目標に掲げている昨今、それに伴い政府は働き方を改革しようといろいろな取り組みをしている。
医療に携わっている人々も例外ではなく、人口構造の変化による患者・利用者の増加に伴う長時間労働や過労死といった社会的問題が1番顕著だろう。
また、AIやIoTなどのテクノロジーの進化に関する問題など、様々な問題がこれから起こるであろうと考えられる。
特に医療資源には限りがあり、医療従事者の数が急に増えることはない。すでに少子高齢化を迎えている日本にとって、ニーズの高まっている質の高い医療を継続して行うには、働く環境を整えたり、生産性を高めたりするなどの従来とは違った方法で改革を行っていく必要が急務である。
この問題の具体的な解決策のひとつに、今まで使われていなかった人材の活用があるだろう。
定年退職者や育児により退職してしまった女性の再雇用、障害者雇用など、雇用機会の拡充を行うなど就職環境を整備すれば働きたいけど働けないという人材の有効活用ができるのではないだろうか。
他にも、患者の状態に関する質問を出して、その答えから病名を診断するシステムや画像データから異常を発見する診断システムなどテクノロジーの活用、または排尿と体温測定を自動化する機器や専門家が遠隔地から診断できる機器など、テクノロジーを活かした最新機器を導入することも具体的な解決策として挙げられるだろう。
そうすることで、今働いている人々の負担を減らしたり、業務の効率化も可能になるのではないだろうか。
今、医療の分野では昔では考えられないほどの問題が山積みである。これら問題に対処していくためには医療従事者ひとりひとりの創意工夫が必要なのだろう。